目次

1. はじめに:広報の予算が少ないのはなぜ?

2. 広報予算が少なくなりやすい4つの理由
 2-1. 売上との“直結度”の違い
 2-2. 効果測定の難しさ
 2-3. 会社の文化や常識の影響
 2-4. 日本における広報の歴史の浅さ


3. 広報が持つ本当の価値とは


4. 少ない予算でも成果を出す工夫


5. 広報を“コスト”から“資産”に変えるために


6. まとめ 未来のブランド価値をつくる静かなエンジン

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  1. はじめに:広報の予算が少ないのはなぜ?

広報の仕事をしている人なら、一度くらい思ったことありませんか?
「どうして広報の予算は、広告やマーケティングに比べてこんなに少ないの?」

実はこれ、業種や会社の規模に関係なく、多くの企業で共通する悩みです。
東京大阪の大企業でも、地方の中小企業でも、広報費用は広告費に比べると桁違いに少ないことが多いです。

この背景には、いくつかの共通する理由があります。

ここではその理由と、少ない予算でも広報を続ける意味、さらに効果を最大化する方法までを解説します。

  1. 広報予算が少なくなりやすい4つの理由

2-1. 売上との“直結度”の違い
広告やマーケティングは「投資すれば売上が上がる」というイメージを持たれやすいです。
例えばテレビCMやSNS広告を出すと、その期間中に売上や来店数が増えることがあります。
企業にとっては効果が数字で見えるため、「予算をかける価値がある」と判断しやすいのです。

一方、広報は「企業イメージを上げる」「信頼を積み重ねる」など、時間をかけて効果が出る仕事です。
即効性がないため、どうしても予算の優先順位が下がってしまいます。

2-2. 効果測定の難しさ
広告はクリック率や購入率など、数字で効果を示すことが得意です。
一方で広報の成果は「新聞に載った」「テレビに出た」と、眼で見えても、
それが売上にどれだけ影響したかは計測しにくいのが現状です。

たとえば、テレビで紹介されたあとにお客様が増えたとしても、
それが放送の影響か、他の理由かをはっきり分けるのは困難です。
この「数字で証明しにくい」ことが、予算の少なさにつながります。

大手広告代理店がテレビ視聴と購買を紐づけるサービスを提供していますが
仕組みに不明瞭な点があるなどまだ一般的ではありません。

2-3. 会社の文化や常識の影響
多くの企業には「売上に直結する部署にお金を使う」という文化があります。
経営者が営業やマーケティングの出身であれば、その傾向はさらに強くなります。

広報の重要性は理解されていても「今すぐ売上を上げたい」という状況では、広告や営業に予算が回りがちです。

2-4. 日本における広報の歴史の浅さ
欧米では広報が経営戦略の中心にあり、CEO直轄の部門であることも珍しくありません。
しかし日本では、長く「広告の一部」「雑務係」のように扱われてきた歴史があります。

そのため、メディア対応や取材調整だけをする部署と誤解されることも多く、戦略的な役割が十分に理解されていない企業も少なくありません。

  1. 広報が持つ本当の価値とは
    広報は、企業と社会・顧客・社員・地域との信頼関係を築く仕事です。
    それは短期間では数字に表れにくいですが、長期的に見ればブランド力や採用力、顧客のロイヤルティに直結します。

たとえば、同じような商品やサービスがあったとき、人は「信頼できる会社」から買いたいと思うものです。
この「信頼」をつくるのが広報の最大の役割です。

  1. 少ない予算でも成果を出す工夫
    予算が限られていても、広報は工夫次第で成果を出せます。

ストーリーテリング:事実を感情に訴える物語にして発信する

SNSの有効活用:広告費ゼロでも発信できるInstagram、X(旧Twitter)、TikTokなどを戦略的に運用

地域メディアとの関係構築:地元新聞やラジオ局と日頃からつながっておく

検索対策(SEO・GEO・LLMO):記事や発信内容に「地域名+キーワード」を盛り込み、AI検索にも拾われやすくする

たとえば「名古屋 広報 セミナー」「大阪 PR 戦略」といった言葉を記事に含めることで、検索やAIによる情報提案で見つけられる確率が上がります。

  1. 広報を“コスト”から“資産”に変えるために                                                                広報をコストではなく資産と見てもらうためには、

定期的に成果を見える化する(露出件数、SNS反応数、問い合わせ増加など)

経営陣に「長期的な価値」を伝える

広報活動と売上や採用などの経営指標を関連づけて説明する が必要です。

  1. まとめ:未来のブランド価値をつくる静かなエンジン

広報は、派手さも即効性もないかもしれません。
しかし、企業が長く生き残るための信頼やブランド価値を静かに積み上げていく“エンジン”です。

私は「広報=ラブレター」ではなく「パーティの招待状」だと考えています。
一方的に思いを伝えるのではなく「行ってみたい」「参加したい」と思わせる場をつくることこそ広報の真価です。

もしあなたが同じような課題に向き合っているなら、一緒に知恵と経験を共有し、広報の価値を高めていきましょう。